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最期まで関わる

2014年10月25日


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平成1 4 年に介護保険がスタートし、『介護=家族がするもの』という考えから、『介護= 社会でとらえるもの』という考えへシフトしていっています。人口の高齢化に伴い、高齢者の死亡人口も増え続けており、医療機関で死亡される割合においても推定で8 割を超える水準となっているようです。

m u s u b i ではこれまで3 8 名の方が退去されており、内2 3 名の方が常時医療が必要な状態となり医療機関へ入院されております。そのうちのお一人、I様が1 0 1 歳のお誕生日を目前に入院先の病院にてご逝去されました。

I様は、配偶者、ご兄弟を既に亡くされており、血縁関係のある方が遠縁の状態でした。生前より亡くなられた際の事について、ご本人様とお話を進めさせていただいていたのですが、整理をつるに至らず、最期を迎えることとなりました。この2 か月前、身寄りのいらっしゃらない方が病院でお亡くなりになり、葬儀の手配をm u s u b i にてさせていただいたことがありました。I様のご遺族にこの件をお話しさせていただいたところ、同じくm u s u b i でという流れとなり、ご遺族をお招きして、最期のお見送りをさせていただきました。

その様子を、m u s u b i の居室から見ておられたT様が、「あんなんしてもらえるんやったら、私もお願いしたいわ。」と、スタッフに話をされていたようです。T様は当時はまだお元気だったのですが、抱えておられた病気が悪化し、延命を希望されないご家族様との話し合いにより、m u s u b i で看取りの対応をさせていただくこととなりました。

"痛みや苦痛を最小限に抑えながら、最期まで生活をしていただく" ことを目標に、日々変わる病状に対して頻回に交わされる、各専門職員の情報のやり取りや、ご家族様との対話。いよいよ死期が近くなり、ご家族様が夜にお泊り頂くようになり、T様とご家族様との最期のやり取りは喉が渇いたとおっしゃるT様にリンゴジュースをお持ちさせてもらい、「あー、おいしい。こんなんしてもらったことないわ。」と。その数時間後、ご家族様に看取られ、ご逝去されました。

お通夜・告別式は、ご家族様の希望により、m u s u b i にて執り行わせていただきました。"ついこの間まで介護をさせていただいていた方が、目の前で永眠されている"、この風景を見ただけでも、スタッフの中には涙を流してしまうこともあります。入居者様がご逝去され、ご葬儀にお招きいただくことは多いのですが、2 4 時間のシフト勤務をしている現場のスタッフが参列させていただくことは難しく、m u s u b i から病院へ入院されそのまま亡くなられた場合、現場のスタッフが最期のお顔を見ることができないことがよくあります。今年3 名の方を、m u s u b i にてお見送りさせていただきましたが、現場のスタッフが"最期まで関わる" ことができたことに、心より感謝申し上げます。

冒頭で『介護= 社会でとらえるもの』と書きましたが、第三者が"他人様の家庭に入ること" は簡単ではなく、またm u s u b i では、生活の場がご自宅ではなく施設へ変わりますので、ご家族様との関わりを持つことが難しくなってきます。ご家族様にとって目に見えない日常をお伝えすることは難しく、とても重要な課題ですが、"最期" だからではなく、日常一つ一つが"最期" に繋がっていると、日々心がけていきたいと思います。

               musubi 施設長 川那辺伸吾

musubi

大阪府東大阪市の住宅型有料老人ホーム「musubi」。安全で安心できる「介護・医療体制」とご入居者様に安らぎや楽しみを感じて頂くための演出を大切にしています。

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